当院では治療抵抗性統合失調症に対するクロザリル(クロザピン)による治療を行っています
治療抵抗性統合失調症とは?
複数の抗精神病薬を十分な量、十分な期間投与しても幻覚・妄想などの精神症状の改善がみられなかった、あるいは、副作用のために十分な量の抗精神病薬を用いることができず、症状の改善が十分でない状態を「治療抵抗性統
合失調症」といいます。
クロザリル(クロザピン)とは?
治療抵抗性統合失調症の方の50%以上に効果がある薬剤で、多くの国で使用されております。副作用について
クロザリルは治療抵抗性統合失調症に有効性が認められていますが、一方で、重篤な副作用として「無顆粒球症」というものがあります。体内に侵入した細菌に対する防御機構が弱くなり、感染しやすくなるリスクがあります。
その他、糖代謝異常などを来たすこともあるため、クロザリルを安全に使用するため、クロザリル患者モニタリング
サービス(CPMS)というシステムがあります。
安全にクロザリルを使用するために
クロザリルを安全に使用するにあたり、病院・医療従事者・患者様は、あらかじめCPMSに登録することが義務付けられています。各々の患者様の血液検査結果に応じた適切な頻度で採血を行っていきます。仮に重篤な副作用が出現
した場合でも、早期発見から適切な治療に繋げることができます。
当院では重篤な副作用が生じた場合は、済生会新潟病院(血液内科、代謝・内分泌内科)と連携できる体制を整えて
います。
医療機関の皆様へ
クロザリル導入を希望される患者様がいらっしゃいましたら、まずは当院の地域連携相談課にご連絡ください。【問い合わせ先】
新潟信愛病院 TEL:025-269-4101(代表)
地域連携相談課 直通:025-268-2711